強烈に暑いですね。
溶けてませんか?(笑)
ただじっと座っているだけの坐禅でも、ポタポタと汗が垂れてきます。
そんな時、禅の名言が頭に浮かびます。
【安禅不必須山水 滅却心頭火自涼】 ー 安禅は必ずしも山水を須いず 心頭を滅却すれは火も自ら涼し ー
まさに禅の本質そのものを言っているのですが、 山水=全ての自然現象=この身体も、もちろん自然現象の一部です。
坐禅はその山水を一切用いない、つまり坐禅は坐禅そのものだということ。 暑い、寒い=痛い、痒いなどは、全てこの身体を通して、意識や感覚が作り出した産物であって、今ここにある、本来の事実ではないよ、ということですね。 にもかかわらず、本来の事実を忘れて、意識や感性が作り出したそういう現象に、ついついとらわる。 その事を、山水を用いる、といいます。
ということは、少なくともそれらが単なる副産物だと気付いていれば、とらわれることなくコントロールが可能ということ。
歩きながら考える、味わいながら食べる、などなど、身体に付随した機能が作り出す=現象によって生まれた、感 覚や感性という実体のないもの。
もちろん、時には人生を豊かにしてくれるけれど、まさにそれに振り回される結果のとらわれ、錯覚にやられちゃうんですね。
例えば、高校野球の球児たち。暑い、日陰のないグラウンドで汗だくになってゲームに没頭してますよね。暑くないわけはないけれど、心頭滅却した爽やかさに、見ている方も暑さを忘れませんか。
どんなに暑い夏も、逃げ場はない。暑いのは自分だけではない。もちろん、誰のせいでもない。
そんな時こそ、ここ一番、感覚も意識も放っておいて、座ってみませんか?坐禅になってみませんか?
坐禅は暑い、眠い、足が痛いとは言いません。
感覚や意識上に芽生えた自己が訴えているだけです。
坐禅という事実が、環境という事実を受け込んでそこにあるだけで、人はいません。
眠いときも、体にとっての、あるいは精神的な逆境も、全てそのまま持ったま ま、坐禅は坐禅です。 暑い夏、水分補給と十分な睡眠は忘れずに、心頭滅却して、心身ともに元気に過ごしましょう。(^_^) 暑中真っ盛り、お見舞い申し上げます。

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