10月14日、府中の森芸術劇場でバレエ付き『白鳥の湖全幕』のコンサートだった。
ほぼ一年越しの企画で、バレエ界の大御所、E先生の演出で、コールド(群舞)こそつかなかったものの、主役、主要な 役柄は皆さん第一線の方々、その他メインの数々の踊りはもちろん、情景にまで踊り=パントマイムまでついて、照明もかなり凝った豪華な舞台となった。
このホール、何回かオケでやっているのだが、いつやっても残響がわりと長く、響きが良い。
客席の傾斜がゆるいのと、天井の高さ故か客席がほぼ満員になっても、GPとあまり響きが変わらず気持ちの良い本番になるようだ。
特に、今回はオケピットスペースに踊り用のリノリウム(こいつが音を吸うので、音にとっては強敵。今まで、バレエの生演奏ではいつも苦労してきている)がひいてあるにも関わらず、70人のオケを天反響板の中に納めたお陰で、リノリウムを飛び越えて?気持ちのいい響き方をしていた。
アマチュアの本番、特にウチのオケは舞台に来てから、いつもながら数段、響きが向上する。
これは、普段の練習会場の音環境が悪く、ホールの響きに慣れさえすれば、気持ちよく残響を使えるようになるためで、また、そういう状況に対処できる経験のある百戦錬磨?なアマチュアオケだからだろう。
それにしても、あと1回でも2回でもここでリハーサルが出来れば、もっと表現力が使えるようになり、こちらとしても、それならこれもやってみようと欲も出てくるものを、いつもながらようやく慣れてきたところで本番=終わり、なのが勿体無いなぁと思う 僕個人としては、前回のブログにも書いたとおり、ダンサーの背中から呼吸や表情を読み取る面白さがよい経験になったし、何度もやってる白鳥の全幕の中でも、比較的仕上がりがまとまった方で、やりたいこともまぁまぁ出来たように思う。
それにしても、いつもながらバレエとの共演は楽しい。
テンポやキッカケなどややこしく、注文も多いのだが、若い頃からバレエの稽古ピアノをさせて頂いてきたお陰で、それ程苦にはならず、むしろ気持ちよく踊ってくれていることが伝わってくるにつけ、こちらとしてもとても楽しい。
しかも、ピアノでの本番より指揮の方は圧倒的に譜面やオケから目を離せるし、踊りと一体化して、もっと言えば本番の現場で改めて踊りに見惚れながらできるから楽しいんだろうなぁ。
というわけで、音楽、バレエ、双方が共に得るものの多い、よき本番だったのではないかな。
次やる時は、こんなこともしてみたいというアイデアも色々ともらったし。
クタクタに疲れたけど手応えのある本番だった。 ♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
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