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ogralian

バイクのこと


遡ること30年。

その当時までは全くといって良いほど無関心だったバイクを初めて所持、乗るようになった。


当時は独り暮らしを始め、劇団の仕事や他県の学校の講師やピアノ伴奏、編曲の仕事や委嘱の作曲、録音等など、来た仕事は何でも引き受けて仕事しまくりな日々だった。28歳。


すでに芸大の1年の秋に車の免許は取得しており、中古車ばかりを安く手に入れては乗り潰して10台くらいか、移動は殆ど車だった。


《この車時代の与太話、ズッコケや信じられない冒険談も山ほどあるので、そちらの方はまた別途書こうと思うので乞うご期待。(^-^)》


さて、当時はニューヨーク遊学から戻って独り暮らしを始めたものの、車の月極駐車場が家から離れており、なんと駐車場へ車に乗りに通うためだけに50ccの原付バイクを手に入れたのだった。


ホンダ【Jazz】という原付ながら中々のアメリカンスタイル。

雑誌か何かで中古を探して、当時住んでいたひばりが丘から草加の方まで現車を取りに行ったのだった。


『クルマの免許に原付きが運転できる、がオマケで付いている』程度の認識で、雑誌で見た諸費用込み乗り出し12万円を電話で予約、全く乗ったこともないバイクを乗って帰ってきた。


しばらくは大人しく駐車場への足代わりに使っていたけど、元々自転車や二輪は足代わりに乗り付けていたから、やはりあればこりゃ便利、とどこへ行くにも乗る様になってきた。


極め付けは、東京から足利にある学校へ(その当時は経費でホテルに連泊していたので、前日の夜)荷物を積んで出発。夏だったなぁ。


ところが走り出して間もなく台風だったか土砂降りの雨に遭遇。雨具など無く、あっても何の役にも立たないほどの土砂降り。

日も暮れていたからとにかく行っちまえ!と強行前進を決め込んだ。もちろんずぶ濡れ。


途中、トラックから水をかけられるわで頭から靴の中までグチャグチャになりながらも、ひたすら17号を前進あるのみ。

頭からのずぶ濡れと止む気配のない滝の様な雨の中、途中で笑いが止まらなくなってきた。

「コイツは面白い!!」


途中で雨が止み、多少寒くはあったけどそれでもひたすら休みもなく走ってるウチに、パンツの中までグッショリがすっかり乾いてしまった。90キロくらいの距離かな?


これがバイクにハマるキッカケの経験。

何があっても前進あるのみ!

なんて俺向きな素敵な乗り物。


以来、移動はクルマからバイクにスライド。

雨で譜面や道具が濡れる心配がない限りは。


その1ヶ月後には、群馬の道沿いのバイク屋の店先で250ccのアメリカンを発見!!

そのまま店に飛び込んで「これ下さい。免許取ったら引き取りに来ます。」


それから直ぐに教習所で中型取得して、Jazzを下取りに乗って帰った。

これがHonda Rebel との出会い。


このバイクは高速道路も走れるって事で、もっと遠方の仕事やツーリングの真似事にも使って1年位は乗ったのかな。


ただ、何しろ車体が軽くて140キロも出すと風圧と横風で結構目一杯。遠出をするにはシンドイなぁと思っていたら、又もや別の店頭で750ccのカッコいいアメリカンに遭遇!


またもやその場で契約、免許取得したら取りに来るという段取り。

この場合は、当時は中型から大型も運転可能な限定解除という。


小金井の警察へいきなり受けに行ったなぁ。


当時は大体平均10回以上受けてやっと受かるか?という厳しい試験だったので、ブラッと行って重いナナハンを操っても受かるはずはなく、もちろん落ちたのだが、試験を受けに行く朝、小金井の踏み切りが渋滞しており、受付時間に間に合わないので、そこはバイクの利とばかり踏み切り閉まってて対向車来ないから車線をはみ出して先頭へ。


隠れていた白バイに切符を切られて、まさかこれからバイクの免許試験に行くとは言えなかったけど、「はみ出し禁止=ハミキンて言うんですよ。」と言われたのだが、驚いたのはその後で、僕の受験番号を読びだした試験官、その白バイのお巡りさんだった!


受かるわきゃないわな。


で、それからは試験場近くの教習所でナナハンを乗りこなす練習に通った。

こんな狭いコースを重いナナハンでクルクル小回りなんて最初はとてもできなかったけど、次第に慣れてくるとコイツは結構楽しかったぁ。

「30になってからバイク?遅咲きだねぇ」なんて、暴走族上がりの飛ばし屋風教官にさんざん冷やかされながら。笑


でかいナナハンに乗り慣れて、行き帰りの250cc(レブル)が楽々乗りこなせるし。


ある日、教習所の教官が「これ貸すからたまには400に乗ってみたら」と言って貸してくれたのがヤマハSRとの出会いだった。


当時のSRはキャブレター仕様で(今はインジェクション)、そいつはマフラー、真っ赤に焼けたキャブトンが着いてた。

キャブレターの調整が悪いのか、アクセルを戻す度にマフラーからパンパンと馬鹿でかい破裂音と火花が出た。


楽しいやら目立って恥ずかしいやら。


自宅に着いて、庭にバイクを停めたとたんにやはり火を吹いて、芝生が燃え始めて焦った。


けれど、鼓動、いや振動かな、といいドカドカ派手な排気音といい火花といい、恥ずかしかったけど何ともムチャクチャで面白かった。


すでに750ccマグナを買ってあったし、限定解除が目標だったからそれっきりだったけど、やはりご縁があったのね〜。


なんたってあれから30年経っての、今の愛車がSRだもん。f^_^;


つづく、、、。



で、限定解除の方は2度目で満点合格!!


さぁ、次回から大型バイクライフの始まり!

(^_^)v



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